健康型有料老人ホームとは

有料老人ホームには、「介護付」「住宅型」「健康型」の３種類があり、入居者へ、食事の提供、身体介護、洗濯、掃除等の家事や健康管理などのサービスを提供する施設です。入居対象者や費用、提供されるサービス、スタッフの人員配置など、施設によって異なるため、入居前に確認しましょう。

健康型有料老人ホームは、有料老人ホームの種類の中の一つで、原則60歳以上の自立した高齢者が利用できる施設です。自立はしているが、食事や家事全般のサービスが付いているため、自由な時間をアクティブ使いたい方に好まれます。

施設にもよりますが、共有スペースが豊富で、大浴場やジムなどのトレーニングルームやプール、シアタールームや趣味のプレイルームなどが付いていることもあり、入居者同士の交流も盛んです。

居室には、トイレ、洗面所の他、キッチンやお風呂も備わっており、マンションのような仕様でご自宅と変わらぬ環境で暮らすことができます。

また、介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホームと比べると数が少なく、ご自宅の近くでお探しすることが難しいこともあります。

健康型有料老人ホームの入居条件は、概ね60歳以上の自立した高齢者のみです。入居後、認知症を患ったり要介護認定を受ける場合は、退去となります。外部のサービスを利用することはできますが、基本的に終身（終の棲家）としての利用はできません。

また、ほとんどの施設で高額な入居費用が必要となるため、入居前に支払い能力の確認をされることもあります。

■概ね60歳以上
■自立した方（認知症や要介護者不可）

健康型有料老人ホームに入居するための費用には、入居一時金と月額利用料が必要となります。入居一時金は、0円から数億円かかる施設もあり、介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホームに比べ、高額な施設が多くあります。

介護が必要になると退去となるため、入居一時金に対しては償却期間を設けており、想定居住期間以内に退去となった場合は、返金されることがあります。入居前に必ず確認しておきましょう。

月額利用料には、家賃、管理費、食費の他、安否確認、生活支援（家事支援）、イベントの開催やアクティビティ活動のサポート（活動費は別途必要）が含まれます。

■入居一時金：0円～数億円
■月額利用料：15万円～50万円

元気なうちに利用ができ、家事などの煩わしい時間をお任せし、老後をアクティブに過ごしたい方や趣味の時間に使いたい方、また入居者とサークル活動などで一緒に楽しみたい方、介護は必要ないが一人暮らしが不安な方ににピッタリの施設です。

しかし、健康型有料老人ホームは数も少なく高級な施設も多いため、充実した設備や自立した生活や入居者同士の交流がある住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅も合わせて検討されることをおすすめいたします。また、要介護になった場合は、住み替える（転ホーム）ことも一つの選択肢です。